収益性分析
今日は前回書いた『財務分析』の続きを書きます。
最初に、参考資料を載せておきますね!
前回は「安全性分析」として、流動比率、自己資本比率、手元流動性比率について書きました。
今日は「収益性分析」について見ていきます。
これも色々な指標はありますが、特に大事なのは『総資本経常利益率』です!!
これは、「経常利益」÷「総資本」×100(%)で計算します。
どれだけの資本を使って、どれだけの利益を出しているかという判断です!
理想は少ない資本で、沢山の利益を出したいですよね。
少ない資本ということは、リスクも少なくなります!
そして、こちらの指標は二つの指標に分解できるんです!
『売上高経常利益率』と『総資本回転率』です。
ということで、ここからは、その二つの指標について、詳しく見ていきます。
1.売上高経常利益率
こちらは、「経常利益」÷「売上高」×100(%)で計算します。
売上高のうち、経常利益が占める割合です。
経常利益に関しては、業種によって様々です。
飲食業や卸売業は低くなりがちで、製造業や不動産業は若干高めですね。
なので、この数値は前年比や、同業他社と比較するのが良いでしょう!
中小企業庁が発表している資料では、4.17%となっています。
この数値を上げるには、原価率の改善(価格・仕入れ先の見直しなど)、販管費の見直しが必要です!
※経常利益=「売上高」-「売上原価」-「販管費」±「営業外収益・費用」
まぁ、それが大変なんですけどね・・・(>_<)
大事な部分を残しつつ、ムダが生じている部分を探して削減する必要があります。
2.総資本回転率
こちらは、「売上高」÷「総資本」で計算します。
少ない資本で、多くの売上を上げることができるかの、売上効率の判断です。
中小企業の平均だと、1.12回です!
これも業種によって異なります。
固定資産が必要な業種は、売上も大きくなりますが、資本も大きくなりますからね。
固定資産が少ない業種は、少し高めになりやすいです。
この数値を上げるには、ムダな資産が埋もれていないかのチェックが必要ですね!
3.改善策
売上が増えると、利益率も回転率も上がります。
売上が減ると、利益率も回転率も下がります。
当然ながらここは増えた方が良いですね!
では、他の改善策も考えてみましょう。
変動費・固定費を削減すれば、利益率が上がります!
資本が下がれば、回転率は上がります!
ムダになっている諸経費、過剰在庫、不要設備。。。
このようなものを削減し、現金化することで、事業の体質も改善していきます。
なので、少しずつでもいいので、事業の数字を見る癖をつけていくと良いですね!
まとめ
・理想形は『少ない資本で、多くの売上と利益』
・変動費、固定費のムダを探す!
・在庫、設備のムダを探す!
・売上を増やすために効果的な投資を行う。