経理サポート担当が考える「売上/売掛金」の経理作業とは?

売上管理と事業形態

まず最初に、ここは業種やお店によって様々です。
飲食店や美容室などは、現金やカード払いのお店が多いです。
会社などであれば、取引先に請求書を送って後日入金されることが多いですね。

最近だと、飲食店などでも、レジを使って集計されてることが多いですが、エクセルなどで集計してたり、電卓で集計しているお店もあるかもしれません。
請求書の発行も、販売ソフトを使っていることが増えていると思いますが、自作のエクセルで請求書を作成していたり、手書きで作成していることもあります。

効率的にも、データ的にも、レジやソフトを使って管理した方が良いでしょう。
昔はそういうものがなくて手作業していたかもしれませんが、使えるものは使った方が良いです!
お金はかかりますが、それ以上に時間の短縮になり、そこで空いた時間を新たな売上を上げるために使えるなら、価値がありそうですよね。
中には無料だったり、格安で使える優良なサービスもあるので、探してみるのも一つです。

 

「現金を受け取った日」に売上になる?

業種によっては一致するんですが、厳密には少し異なりますので、下記に国税庁のタックスアンサーの一文を載せておきますね。
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その年において収入すべき金額は、年末までに現実に金銭等を受領していなくとも、「収入すべき権利の確定した金額」になります。したがって、実際に金銭等を受領したか否か、また、代金を請求したか否かは関係がありません。
例えば、その年の12月20日に商品を売って、その代金は年を越して翌年1月10日に受け取ったような場合には、商品を売ったその年の収入になるということです。収入すべき時期をいつとするかは、それぞれの取引の内容、性質、契約の取決め、慣習などによって判定します。
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また、次のようにも記載されています。
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なお、青色申告者で一定の条件に当てはまる小規模事業者の場合は、収入や費用の計上時期を現金の出し入れを基準とする、いわゆる「現金主義」によることも届出により選択することができます。
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入出金ベースで、売上や費用を計算したいなら「青色申告者で一定の条件に当てはまる小規模事業者」っていう条件がでてきます。(届け出の提出も必要です)

ということで、物販やサービスを提供した日に、売上があったことになるので、ご注意ください。
年明けすぐの入金で、税務調査で調べたら前年の売上ですね。税金払ってください!って言われる可能性は大いにあります。
と言っても、その分の売上は今年の売上から減るので、トータルするとそんなには変わりません。
※所得によって税率が変わるので、そこは要注意ですけど・・・

 

「現金商売」の売上管理

ここからは、具体的な経理のためのお話です。
まずは、お会計が現金やカード払いの経理作業についてです。
やっぱり一番はレジを使うのが簡単ですね。
最近であれば、タブレットやスマホを使ったレジアプリなどもあるので、格安で使えるものもあります。
どんなメニューが売れているのかなどの情報も一緒に集めて、メニュー開発の参考などにもできますし。

ただし、飲食店などは、お客様ごとに内容が異なるので、その都度の管理は伝票で行って、最後にレジなどで集計することが多いです。

レジの種類によりますが、集計データや精算レシートのように、日ごとの合計データが出せます。
そのデータを会計ソフトに入力し、そのデータを保存するだけなので簡単です!

ただし、レジを使っていない場合もありますので、その場合は、エクセルで管理しましょう。
先ほどの飲食店の伝票などで考えると、わかりやすいのですが、電卓にはデメリットがあります。
それは、打ち込んだ数字が消えていってしまうんです(>_<)
電卓も慣れてくると、ブラインドタッチができるようになります。(見なくても打てるやつです笑)

で、急いで打ち込んでると、なんかボタン押せたかなぁ?っていう微妙な反応の時があります。
画面を見ても、すでに計算途中で、確認ができないことがあるんです。。。
これは、エクセルであれば、問題なし!
計算式を入れておいて、その下にひたすら数字をEnter、Enter、Enterで入力しておけば、後でチェックもできます!
それを一か月続けたら、自動的に一か月分の合計も出ます!

追加で、エクセルの良いところは、自分でカスタマイズができるところ!
レジにも、こういう風にしたいけどできない、、っていうことはあるので、そういう時は自分でカスタマイズするしかないですね。
僕の場合は、ベースで提案している現金売上やカード売上の管理をするエクセルを用意済みです。
それを、お客様の状況をヒアリングして、その形にカスタマイズして、お使いいただくようにしています!

 

「請求書発行」の売上管理

次は、請求書を発行する場合の経理作業について。
これは、販売ソフトを使うのが一般的ですね。
特に在庫管理などを行うのであれば、なおさら必要だと思います。
販売ソフトは、会計ソフトと同じ会社が作っているものが多いので、データを連動させれば、入力が不要な場合もあります。
もしくは、会計ソフトに打ち込むための集計データが出ているので、簡単に入力できます。

他にも販売ソフトには、メリットがあります。
過去に使ってきた方たちや開発者の人たちが改善を繰り返して、今のソフトになっているので、こうなっていたら良いなぁ、とかっていうことが次々に反映されています。
これは、上記のレジなども一緒ですね。

あと、販売ソフトは色々な情報を連動させられるのも強みです。
在庫管理や入出金管理、製品分析、時期動向など、昔は各担当者や責任者が、時間と頭を使っていた作業を行ってくれています。
それを時給換算すれば、販売ソフトは格安に感じるかもですね。

それでも、個人事業で、数件にしか請求書を発行しない方などもいらっしゃいます。
その為にわざわざ数万円のソフトを買うのは勿体ないですよね。
こちらも、ベースになる請求書のエクセルは作成していますので、それをベースにカスタマイズして、お客様にお渡しいたします。

 

まとめ

・売上のタイミングは、原則「収入すべき権利の確定した日」
・現金商売の売上は、レジ導入がおススメ!(せめてエクセルで管理しましょう!)
・請求書発行の売上は、販売ソフト導入がおススメ!(せめてエクセルで管理しましょう!)
・業種やお店によって異なるので、自分に合った方法を探すか、カスタマイズして作る。
本ブログは投稿時の法令等を参考に作成しています。
詳細は改めてお調べください。

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