勘定科目をもっと詳しく知りたい!(損益計算書編)

損益計算書の勘定科目

まずは、青色申告決算書の中に出てくる勘定科目がこちらです。

売上高
仕入高
租税公課
荷造運賃
水道光熱費
旅費交通費
通信費
広告宣伝費
接待交際費
損害保険料
修繕費
消耗品費
減価償却費
福利厚生費
給料賃金
外注工賃
利子割引料
地代家賃
貸倒金
貸倒引当金繰入
専従者給与

結構ありますよね。。笑
業種によっては、他にも出てきます。
全部覚えるのも大変なので、まずは自分の事業の中で金額の大きくなるものを覚えて、徐々に増やしていくのがいいと思います。
あとは、頻度の多いものと、わかりやすいものを説明しますね。

 

売上高(収益)

実際に商品・製品の販売、サービス(役務)の提供。
どんなに頑張って、お金をかけて、自分たちが良いと思うものを作って提供しても、お客様が求めていないものは売れません。
言い換えると、外部(社会)から必要とされている度合いを測る尺度の一つだと思います。
ターゲットは誰なのか、その人たちに届けたいものは何なのか、を意識して、メニュー戦略をきちんと立てる必要がありそうですね。

 

仕入高

売上のために直接かかる商品・製品・材料の仕入。
業種によってはかからないこともあります。
原価率は同業他社と比較できますし、市場調査も大事ですよね。
売上に直結する部分なので、売上を意識して、しっかり選定しましょう。

 

給料賃金(賞与・雑給など)

従業員さんへ支払うお給料。
内容を区分するために、ボーナスを「賞与」、アルバイトさんやパートさんへの給料を「雑給」など、勘定科目を分けます。
金額が大きくなるため、適正な人数の意識が必要ですね!
暇をしている時間が生まれているなら、その間にできる作業や仕事を考える。
逆に負担が大きくなっているなら、ムダな作業を探して省きましょう。

 

広告宣伝費

チラシや雑誌掲載料、店名や製品を告知するためにかかった経費。
ここも金額が大きくなるため、費用対効果を意識した方がいいかも。。
実際にはムダになっている可能性もあるので、お客様が何を見て来てくれたかの把握が必要です!
「いかに来てもらうかではなく、いかに帰ってもらうか」
これは、岡村佳明さんという方の著書『看板のない居酒屋』の一文ですが、ここの意識がものすごく大切だと思います!
広告はいわば期待値、ここに行ってみたいと思ってもらい、来てもらう。その結果、期待以上だった場合にリピートしてもらえると思います。これが「また来たい!」につながる一番の理想形ですね。
※興味のある方は是非お調べください。
http://amzn.to/11cE0Sr
長くなりましたが、広告宣伝が一番大事という訳ではないです(笑)
むしろ、そういうお店づくり、さらに言うと人づくりが大事なので、従業員さんへの意識付けや教育が大事だと思っています!

 

地代家賃

店舗、事務所、駐車場代など、場所代としてかかる経費。
家賃も金額が大きくなるため、規模に合っているかの検討が大事。
周辺が事業のニーズに合っているか、適度に混雑しているか、営業時間をどうするか、など、簡単に引っ越しもできないので、事前にリサーチがかなり重要!

 

消耗品費

重要性は低いですが、出てくる頻度がとにかく多いです。
日用雑貨、事務用品など、金額が小さいが頻繁に出てくる経費。
ただし、一年を超えて使うようなパソコンなどは、備品として「資産」扱いになる。
※30万円未満のものは特例があるので、状況に応じて変わります。

 

分かりやすい経費

・水道光熱費→水道代、電気代、ガス代など
・旅費交通費→出張旅費、交通費(タクシー代、公共交通機関、駐車場代など)
・通信費→切手・ハガキ代、電話代、携帯代、ネット回線利用料など
・接待交際費→お客様・取引様への贈答費用や飲食代など
・※喫茶店での簡単な打ち合わせなどの場合は「会議費」などを区分する場合あり
・福利厚生費→従業員のための懇親会費・贈答費用、ジム利用料など
・※社会保険料や雇用保険などの事業主負担分に関しては「法定福利費」を使用

 

その他(慣れるまでは見なくてもOK)

・租税公課→印紙、自動車税など(所得税、住民税、罰金などは経費になりません)
・荷造運賃→発送費や梱包代など
・損害保険料→建物の火災保険や、車両の損害保険など
・修繕費→建物や車両の修理・修繕費用(通常の維持回復や現状回復など)
・減価償却費→固定資産の当期負担分(一定のルールによって計算される概算額)
・外注工賃→材料などを支給し、作業を外部に依頼する工賃
・※税理士や社労士などへの作業依頼代は「業務委託費・支払報酬」などを使用
・利子割引料→事業用資金の借入に伴う利息など
・専従者給与→専従者に支払った給与(青色申告・白色申告で処理が異なるので注意)

 

まとめ

・また来たい!と思ってもらえる『店づくり・人づくり・製品づくり』が大事。
・費用をすべて把握するのは厳しいため、重要な3~5項目くらいを意識する。
・集計した数値はあくまでも「実際にかかった金額」
・その中でムダになっていたものがないかは実際の仕事を注意深く見ないと判断できない。
本ブログは投稿時の法令等を参考に作成しています。
詳細は改めてお調べください。

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