給料から引かれる社会保険…具体的な仕組みについて学ぶ!

社会保険ってどんな仕組み?
どんな種類があるの?
誰が負担するの?会社と折半?

 

前回までで、通勤手当や残業手当について、確認しました。
今日も給与計算に関係してくる内容です!

ここからは「社会保険」についてです。
「社会保険」って会社勤めの方だとよく聞きます。
なぜなら、給料から天引きされているから(笑)

給料計算の時にも、軽く触れましたが…
今回はしっかり確認していきます。
ちなみに、加入条件などは複雑になりそうなので、後日とします。

社会保険の仕組み

そもそも、社会保険とは何かというと…
病気やケガ、障害や老後の生活、失業、事故などに備えて、国民の生活を保障するための公的な保険制度ですね。

これとは別に民間保険もあります。
社会保険は国や自治体が管轄ですが、民間保険は保険会社です。
あと、社会保険は強制ですが、民間保険は任意です。

社会保険は、大きく分類すると…
「医療保険」「年金保険」「介護保険」「雇用保険」「労災保険」の5つ!
前半の3つが「(狭義の)社会保険」
後半の2つが「労働保険」
それぞれ役割が異なります。

 

(狭義の)社会保険

こちらは「医療」「年金」「介護」の3つです。
社会生活上のリスクを保障するものです。

この中でも、対象者によって、管轄が変わってきます。
会社勤めの方は、「健康保険」「厚生年金」に加入します。
自営業や無職の方などは、「国民健康保険」「国民年金」に加入します。
※会社勤めの方には、その事務所や条件などがあります。

医療保険

ケガや病気、出産、死亡に対する保障です。
病院などでの自己負担(3割)や、出産一時金、埋葬費などがあります。

年金保険

老後の生活、障害、死亡に対する保障です。
老齢年金や、障害年金、遺族年金などがあります。

介護保険

高齢者や、介護が必要な人に対する保障です。
訪問介護や老人福祉施設のサービスなどがあります。

労働保険

こちらは「雇用」「労災」の2つです。
労働上のリスクを保障するものです。
こちらは、雇用されている方のみの加入になります。

雇用保険

従業員の雇用の安定や促進のための保障です。
失業手当や、育児休業給付、キャリアアップ助成金などがあります。

労災保険

業務中や通勤中の事故・災害によって生じたケガなどに対して保障です。
治療のための一時金や年金支給、社会復帰や遺族への援助などがあります。

 

保険料は誰が負担しているの?

大まかな保障の内容は確認してきました。
では、上記の保障を受けるための保険料は誰が払うのでしょうか?

具体的な保険料の計算は後日にするとして…
ここからは、その種類に応じて、説明していきます。

健康保険・厚生年金・介護保険

(条件を満たしている)会社勤めの方であれば、保険料は会社と折半になります。
そもそも、規模の小さな個人事業などでは、加入していない可能性もあります。
事前に確認しておきましょう。

雇用保険・労災保険

雇用保険は、会社と従業員で負担します。(会社の方が負担が大きい)
労災保険は、全額会社が負担することになります。

国民健康保険・国民年金

世帯主が負担します。
世帯で計算しているので、所得や人数によって金額は異なります。

まとめ

・社会保険には大きく「(狭義の)社会保険」と「労働保険」がある!
・(狭義の)社会保険には「医療」と「年金」と「介護」がある!
・労働保険には、「雇用」と「労災」がある!
・それぞれの保険ごとに、保障や負担者、管轄が異なる!

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