時代の流れはキャッシュレス?電子マネーで支払った際の経理方法を確認しておこう!

電子マネーでの支払いの仕組みってどうなってるの?

具体的な経理方法を知りたい!

ポイントにも税金はかかるの?

前回の「キャッシュレス・消費者還元事業」からの派生です。
そもそも、キャッシュレスとは何なのか?
どういう仕組み・流れなのか?
経理方法は決まっているのか?
など、その前段階のお話をしていきます。

電子マネーやクレジットカードの流れ

まずは、電子マネーやクレジットカードの流れについて。
今では電子マネーも色々なものがありますよね。
大きく分けると、流通系(買い物・サービス)と交通系ですかね。

色々な種類のカードがあって、枚数も多くなってしまいます・・
ただし種類が増えても、支払方法で見ると大きく3つ
プリペイド(前払い)と、ポストペイ(後払い)と、デビット(即時払い)
といった感じです。

プリペイド(前払い)は、事前にチャージをするものですね!
こちらは、商品券などをイメージすると分かりやすいと思います。

ポストペイ(後払い)は、クレジットカードとほぼ同じです。

デビット(即時払い)は、引き落としのイメージです。

具体的な経理方法

 

プリペイド(前払い)

こちらはチャージが必要です。
店頭でチャージしたり、
残高が一定の金額になると自動でチャージしたり、
クレカからチャージしたり、
様々です。

チャージ時:前払金(貯蔵品) 2,000/現金 2,000
デポジット支払時:保証金(預託金) 500/現金 500
購入時:旅費交通費など 300/前払金(貯蔵品) 300

※デポジットは解約時や返却時に返してもらえる分です。

「現金」の部分は、自動でチャージしていたら「預金」になったり、クレカなら「未払金」になったりと、変わってきます。

それから「前払金(貯蔵品)」の部分も、明確な決まりがある訳ではないです。
私は金融庁で出している会計処理を参考にしています。
大事なのは、科目の名称ではなく、会計処理上でも残高の確認ができること。
電子マネーごとに区分しておいた方が良いです!
区分できていないと、残高のチェックが大変なので。。

ポストペイ(後払い)

こちらは、大丈夫かもしれませんね。
クレジットカードの処理とほぼ同じです。

購入時:交際費など 20,000/未払金 20,000
引落時:未払金 20,000/預金 20,000

こちらもプリペイド方式と同様で、カードごとに分けておいた方がいいですね。

デビット(即時払い)

こちらは頻度が少ないかもしれません。
登録している口座からの引き落としになります。

購入時:事務用品費など 1,000/預金 1,000

経理に必要な書類

こちらは支払い方法に関係なく、すべてに共通しています。
利用明細が発行できるものは残しておきましょう。
最近だとWebサイトから確認するものも多いです。
PDFファイルでも、エクセルデータでも、印刷でもいいです。

あとは、レシートなども電子マネー利用分は分けて保存することをお勧めします。
会計ソフトなどに入力する際に、スムーズになるはずです。

お店側の処理

最後は、販売・サービス提供した側の処理です。
現金販売した場合には、お金を受け取りますが、電子マネーだと現金をもらえません。
その場合の処理になります。

販売時:売掛金 30,000/売上 30,000
入金時:預金 29,100/売掛金 30,000
    手数料 900/

こちらは、一か月や半月、中には毎日の場合もあるかもしれませんが、まとめて入金されます。
各種カードによって締め日や入金日が異なります。
実務だとすぐにお金が入ってくる訳ではないので、資金繰りに注意しましょう。

ポイントにも税金ってかかるの?

電子マネーを使っていると、ポイントが付与されるものが多いです。
Tポイントや、楽天ポイントなど、貯めている方も多いと思います。

このポイントについても税金がかかります。
個人の方であれば、一時所得という扱いになっています。
基本的に50万円を超えない限り、税金はかからないので、そうそう出てきません(笑)

次回は、共通ポイント(提携タイプ)について書く予定です。
共通ポイントの経理処理について知りたい方は、少々お待ちください!

まとめ

・電子マネーには「前払い・後払い・即時払い」がある!
・カードの種類は多いが、経理方法は単純!
・会計処理上で大事なのは、区分しておくこと!
・利用明細やレシートはきちんと控えておく!

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